Sugar, just a flirt

『ワンパンマン』ハリウッド実写映画化が始動 だそうです。折角なので後々の自分のためにメモ。

 

いやさすがに

←みたいなことはないと思うけど。さすがにこれで飛ばしor先走り記事ってことはないでしょ。しかし英文記事引っかからないな(4/22 20:00時点)。

うん、まぁ、このツイートが全てなんですけどね…

『ワンパンマン』という漫画のどこを取り上げるのか。強者の孤独(といいつつトロフィーとしての賞賛は獲得)、お約束の安心、実力行使解決の爽快さ、代償の価値、百花繚乱のキャラクター…

私にとってあの漫画をあの漫画たらしめているものは、日本社会のルッキズムや同ネット社会の冷笑主義とマッチョイズム―本義である強さや勇猛さへの賛同ではなく現状追認だけどもー、ミソジニー、”敵”の戦略と思想の欠如、etc.…であり、どれをとっても今のハリウッドが脱却しようと―体裁だけといえんこともないけど―しているものだろう。そこに戻るの???まさか!

 

―と考えると、なんか見覚えのあるキャラクターがモンスター(villainと呼ぶには色々足りなくない?)をちぎっては投げちぎっては投げする映画になるのかなぁと。まぁね、『Black Panther』だって要旨を書き出すと”資源頼みの第三世界国が血統主義に則って意思決定し(ただしその意思決定は今日的に見て正しい)世界をリードする”という、お前ふざけんな案件になるくらいだし、わんぱんだって随所の思考を洗練すれば映画になるんでしょうね、たぶん。

 

 

げんなりするのは、キャストや舞台諸々を発表したときに”今のファン”を自称する集団が何を言うかという点ですな。女性キャラを増やすことや、―white washには何も言わない一方で―アフリカ系演者に抗議する。日本人役に他のアジア系を起用した場合にバッシング…とか。なお吹替え版に2014年のアニメと違う配役云々の争議も起こると思うけど、そこは私の管轄ではないので触れません。

あ、ちなみに女性キャラを増やす・差し替えるのはいいんだけども、ジェノスに関してだけは女性にされたら批判するよ。主人公(とも言い切れないけどもとりあえず)=ヒーロー男性に心酔し好意を押し付けつつ献身する弟子造型を女性で描くのはマジでやめてくれ。危険すぎる。

 

 

勿論本音をいえば Oats Studios や MPC の描く覇者を見たいよ。でもストーリーのなかでそこをチョイスする可能性が低いうえに、意思疎通可能だが価値観が違って倫理に反する”エイリアン”をクライマックスの(きめつけ)の敵に据えるか…?あり得なくない???1960年代かよ!藤原帰一もびっくりしちゃう!

 

だいたいテクノロジーはあるのに最後肉弾戦に走るという意味不明さを、映画でまじめに描けるか?(そこは映画の問題じゃないだろ、漫画では非合理的な趣味で無理やり流しただけで)

 

 

ところで『Neuromancer』や『Alien3』のリブート版はディレクターまで決まってたんですけどね。(恨み骨髄)