貴方が好きです、というその言葉は、まるで呪いだ。
私の唇はその言葉のもたらす効果をすでに知っていて、しかし、腹の中では何かを伝えたくてそれを口にしているのではけしてないのだ。
ただ縛りたい。掌から零れ落ちるものを留めるためならば、どんな言葉でも用いる。
どれほどに貴方に焦がれているかと。
何時まで貴方を追い続けようかと
名づけるならば、その叫びはきっと嘘と呼ばれるに違いない。況や貴方の一存在に、私は興味が無い。唯知って欲しい。貴方の魂の滴りに、私が飢えていると。
それが歩みを止めようとする貴方の力に、何がしかの支えになれば、
唯私が死ぬその瞬間までを、愛し称えたそのさくひんで埋め尽くすために。
私のエゴは貴方に愛を叫び続ける。
―――手を止めようとする全ての創作者たちへ
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