一撃必殺 falln' love

4月はもうちょっと更新も文章書きもやりたかったなぁと思ってたんですけど。。。仕方ないやね。全部地震のせい。

その一方でキツい時には好きなものしか描きたくなくなる病発症で、ワンパンで完成させられた絵は全部ボロス様なんですけどね!わっかりやす!

 

 

ただ、好きなものって言っても、「自分の手をかける」ことを着眼すると結果が両極端に分かれる。

かくけど自分がかいたものはキライ、とか、描いた結果に満足できゃしないけどそこで拾おうとした要素は死ぬほど好き、とか。

ボロス様は、まあ今(個人の見解です)旬だっていうのも含めてすっっっごい筆が進む。そして原作とも他のファンたちとの解釈が結構違ってるのも分かってるけどそれなりにいい気分で筆を置ける。

マユリ様もヒャッハーなテンションでごり押しできる。

 

これが東仙になるとね・・・どれだけ書き込み途中で捨てたことか。自分で描いてて「違うこれじゃない」って声に耐えられなくなる。完成してもどっかで「これはモドキだ」って思ってるしね。今のところ東仙の描写で必ずそれなりに満足できるのって裸の背中描いたときだけだよ。

砕蜂はホラ、最初に触れたのが服部ミツカさんの睫毛バシバシボンデージとパンク上等の二次だったから・・・うん。自分の砕蜂は砕蜂だって言い張らないけど、東仙ほど過程で悩んでない。ていうかあのこ原作内で弄られすぎてて「夜一様の言う通り」って真言唱えたら大体の同人的イヴェントは許容してくれそうじゃないですか!

 

いしだくんはなぁ・・・夢見すぎてるのは分かってる。でもさー師匠がそもそも盛り過ぎっていうかー絵姿まで師匠真似しちゃったら描いてる途中で目ぇ潰れるよ。

 

 

 

最近全く関わりのないジャンルの二次を読んでたんですが、エロに持ち込む際の受けさんがちょろくてですね。これきっと原形留めてないんだろうなー凄い性格改変してあるんだろうなーって(原作知らないなりに)思ってまして。思い入れのないキャラだから楽しめるんだと考えてたわけですよ。

 

……振り返ってみたら、先生意外とチョロくない…?主に札束と美味と毛髪関連において。 

懐深いよねぇ、先生。

もう何回もいってる気がするけど、あれだけチャーミングででも他者に何も求めなず、けど何者にも揺るがされないから誰でも受け入れるって・・・

ジェノスもソニックもフブキもそりゃ着いてくわー。ボロス様も着いていく道はあったんだろうけどさ。

でもボロスは「覇者」として登場して、一都市の破壊という「退治されるべき怪人」の要件を満たしてしまったからね。今の時点での先生はあくまで絶対的な強者であって、彼がなしうるのは倒すことだけだから。罪人と罪を分離して、ひとを人として生き直させる裁きと赦しの担い手じゃない。

そもそもボロスは「宇宙の覇者」であって。絶対的な強者(強さ、というのは弱い他者との対比を要件としている)と覇者とは並立し得ない。そもそも闘って殺しあうことを望んでたんだから倒されてこそ本望なんですけどね。

あとボロスの「罪」を確定させるためには、罪を定義しなきゃいけないしそれ以降の脅威となる可能性を排除しなきゃいけない。

前者は、「人の命は全て等しく重い」という前提のある地球上の生命及び財への侵害行為であって、ダークマターはそれ共有してないから。後者は、それこそボロスに死ね言ってんのと同じだからな・・・

 

ついでだから今のうちに言っておくけど、ワンパンではいつか「赦し」の物語が登場すると思う。

怪人を問答無用で殺すことの是非、復讐という大義の元に直接手を下していない科学者(狂サイボークの制作者)を殺すことの是非、災害「神」とみなされたサイタマを生かし続けることの是非、みたいな。そのへん。

ガロウ編でちょっとだけその可能性が見えたんだけど、結局ガロウは「救済されない誰かを救いたかった」「ヒトを誰も殺してない」っていうエクスキューズが既にあって何の論理展開もなく許されたからなぁ。(ヒーローの間では議論されたけど、罪の何たるか・将来にわたる脅威という安全保障上の害悪をいかにして排除するか、そのへんは何も変化しなかった)

 

とか言ってるうちに一挙放送でワンパンマン再燃ですよ!好き!

でも気づいたけど、やっぱり私あにめになることが嬉しいんじゃなくて、盛り上がりが嬉しいんだなーって。   

 

 

 

ついったで↓みたいなこと書いたんですけど

 ざんぷ作品で最終回とか区切り位置にヘテロカップル誕生!ってなるのは、次世代の物語を続けるためだ、ってあって凄い説得力あったなぁ。勿論それが大多数のハピエンの定型だってのもあるんだけど。 blchは舞台設定の半分が現代っていう縛りがあるから次世代ものはやらないと思うけど…

 でも、脇役スポットなスピンオフなら読んでみたいかも!でも師匠blchではもう十分にやりたいことやってるよな。きっと

 

次世代モノ…やらないよなぁ。ジャンプで近未来モノやると思えないというか、読者がそこに追いつけるくらいの近い将来を書くのって凄く難しいと思うんだよね。NARUTOとかDBはそもそもの舞台がファンタジーだから違和感無くそれが可能になったけども。

まあヘテロカプ爆誕!みたいなのは特に歓迎もしないけど、嫌悪感も無いかな?なんかこう、好きにしてください、みたいな…師匠のやることだから何かしらひねりは加えてくるだろうし…いや別に黒崎と石田にTillとRichardみたいな関係になって欲しいわけではない。

でもごくごく個人的な好みでいえば、作品の中の近いキャラクター同士で子供できるまで長くくっつくのは、そんなに好きじゃないかな。キャラクターにはページの外にも人生があると思いたい人間なので。作品に出てこない誰かと関係築いてどうにかこうにかしながら生きていくっていうのが理想。

(いやリアルだったら別にぜんぜんいいんですけど!幼馴染とか学生時代とかの関係が結婚まで至るとかありがちだし。ていうか中学生時代の同級生で「お前と!あいつが!結婚!!もう3歳の子がいると!であそこの小学校入学予定!マジかよ」みたいな経験ってあるよねぇ………)

うわでも石田-織姫の子がルキアないし恋次の子供と、あとなぜか人間と老化スピードの違う黒崎がわちゃわちゃしながら死神稼業やってくってそれはそれで想像できてちょっと嫌かも。

なんにせよ黙って師匠の筆を待つだけなんですけど。

 

というわけでジャンプ流の引き伸ばし命令が出た暁には、師匠にはぜひ脇役のスピンオフを頑張って頂きたい。好きでしょ、師匠。

なんかこう、過去篇みたいなやつとか(一作品に『過去篇』がいくつもあるってどういうことやねん)、地獄の話とか(すいません映画見てないんで細かいことは知りません)。駄目だどう考えても師匠はもういろんなことやり尽くしてる気がする…

そもそも私ごときにはBlchの終わり方がまったく予想できないんですけどね。

それはそうと、次は原作付きとかも見てみたいです。師匠。

(師匠と九条先生は自分の中で二大原作があって欲しい漫画家)

 

 

わんぱんのほうは流石に次世代モノは無い、無いと思いたい。

そもそもわんぱんでは先生が「自分で変われるのが人間の強さだ」って言ってるくらいだから、血統の話題は出て欲しくないんですよね。ブラスト=先生説はもう潰れたのかな?先生の実家事情が一切描写されてないのが凄い伏線だって噂されててちょっと恐々としてます。

次世代っていってもなー、先に"ページの外にも人生があって欲しい"とか書いといてなんですけど、先生の生活全部監視付きじゃないですか…あの監視網をかいくぐってどうこう出来る、あるいはどうこうしようと先生が熱情を持つとは…

あと、one先生って結局のところ従来の漫画のステレオタイプを超えたところを狙ってるじゃないですか、それもあってハッピーエンドのひとつのかたちである「主人公の個人的幸せ」到達には至らない気がしてならない・・・そういう意味では、ジェノスのものっそい笑顔と先生の慟哭「…クソッタレエェェェェ!」で終わったアニメはひとつの、とてもワンパンらしい結末だったと思うんですけど。

 

 

*16/8/18追記

"超えた"というのは、従来のそれの完成度を凌駕したとか価値を高めた、という意味じゃないんです。そうじゃなく、従来の少年向け漫画・小説の王道展開を既に把握している読者に対して、個々のシチュエーションで王道をあえて外すという仕掛けをちりばめる、そういう戦術的な狙いのことです。本歌取りの楽しさというか。