inked

刺青ってほんと好きで。

腹割の刺青もトライバルも水彩風も全部すき。肌が(あるいは画面が)派手になるって言うのも勿論ですが、肌に彫らせるっていうその過程もたまらん。

 

で東仙がなぜ彫り物してないかとか、考えるわけですよ。

自分の身体なんぞツールに過ぎなくて、その気になれば虚化だろうが奉納だろうが躊躇わない(であろう)東仙が、「敢えて毀傷せざるは…」なんぞ考えるわけないわけで。

じゃあ何でかってったら、それ自体に意味がないからですよね。目的を果たせない自分と力の源である自分の身体に興味がない。無駄なことはしないっていうストイシズムも東仙の構成要素だし、彫る苦痛も皮膚に痕を残す満足感も無意味だっていう合理性もそう。苦行は、快楽と同じく無意味だと。

 

というか驚くほど自分の身体を対象化しないのが東仙かなと。   自分の罪も使命も、自分の内面に刻んで敢えて表明しない、そしてそれを雪ぎ且つ完遂することを、常に魂のそこから望むしそのための生を選ぶ。そういうくっそ窮屈な生き方をするのが東仙という死神なわけですよ!

 

あと、実際的な問題として彫る過程で他者に身体を預けることを由とするか?という疑問もありましてな。

例えば、彼が料理を好き/得意とするのも、口にするものをその目では決して確認し得ない≒他者に食を委ねることのリスクの高さに起因するんじゃないかという説もあるように(たむろうさんの小説にあった)、針を持った人間にその肌を晒すことができるのか、という。

 

 

ってここまで考えたところで、あのコーンロウはどうやっても誰かの手を経てるだろうって気がしてきた!いくらなんでもあれ自分でやるのは無理なような…まあいいやblchの謎技術があるもん。

 

 

 

これが例えば砕蜂だったら、本当は刻みたかったのに刻みそこなったものがあって、しかもそれはもはや身体に残し得ない(そうすることの許されない)汚濁の証になってしまったかつての神の刻印であるはずで。希求はあるけれども彫る対象(モチーフ)がない。しかもその飢餓の状態で100年固定されてしまったのが、隊長砕蜂なのかなって。

なので最終章あたりでは開き直ってなんか彫り物入れててもいい。あのインナーは刺青隠しっていう付け足しがあっても大歓迎です!

 

 

 

 

で、これがボロス様と先生になるととたんに難しくなる(物理)。 いや、メンタルは措いといてとにかく回復力とか再生力が半端無いんだものあのひとたち。ボロス様に痕残すってのは問題外(真皮どころか腕ごと再生する)だし、先生にしても、虫刺され痕が残ってたくらいだから多少は残るんだろうけどさ…傷が残らないってことは傷がつかないか超常的な力で代謝してるかどっちかですよね…だってソニックはあれだけ傷跡残ってるのに先生はどこもかしこもトゥルットゥル。つるっつる。まあ染料残すのと傷残すのはちょっと違いますけど…

 

でもまあ、地球知識聞きかじりな覇者がちょっと憧れを持ってトライしてたらかわいいと思います。かわいい。針刺さんないけど。